まだ続けられそうな仕事に区切りをつけた40代の私

まだ大丈夫だと思っていた 働き方・本業

この記事は、40代の私が20年続けてきた仕事を辞めるまでの過程を、今の気持ちのまま残しておこうと思い、書いています。

これから数回に分けて、退職に至るまでとその後のことを綴っていく予定です。

小さな違和感の積み重ね

仕事を辞めると決めたのは、ある日突然のことではありませんでした。

大きな出来事があったわけでも、限界まで追い込まれていたわけでもない。

ただ、

このままでいいのかな

そんな小さな違和感が、ずっと心のどこかにありました。

忙しさに紛れて忘れている日もあれば、ふとした瞬間に考えてしまう日もある。

はっきりと言葉にできないまま、その感覚だけが静かに積み重なっていったように思います。

辞めたいのに、すぐには決断できなかった理由

以前から、辞めたい気持ちはありました。

それでも、すぐに「辞めよう」とは思えませんでした。

生活のこと、年齢のこと、家族のこと。

そして何より、「まだ続けられなくはない」という感覚。

気づけば、入社してから20年目を迎えていて、仕事のやり方も、人との関わり方も、すっかり生活の一部になっていました。

仕事そのものが嫌いになったわけではないし、毎日どうしても行けないほど辛いわけでもない。

長く続けてきたからこそ、

「ここを手放していいのか」

「今さら変わる必要があるのか」

そんな迷いが、何度も頭をよぎりました。

限界ではなかったからこそ、迷いが長く続いた

今振り返ると、私はいわゆる「限界」の状態ではありませんでした。

仕事は回っていたし、何か決定的なトラブルがあったわけでもない。

だからこそ、「辞める」という選択に踏み切れず、迷い続ける時間が長くなったのだと思います。

実は、その迷いは育休中から始まっていました。

仕事から少し離れた時間の中で、自分の感覚が少しずつ変わっていったのを覚えています。

育休中、育児の合間にYouTubeやブログを見るようになり、そこで初めて

「会社に属する以外の働き方がある」という世界を身近に感じるようになりました。

すぐに何かを始めたいと思ったわけではありません。

ただ、「今の働き方しか選択肢がないわけではない」と知ったことで、それまで固まっていた考えが、少しずつほどけていったように思います。

復職後、職場の空気は以前と少し違って感じられました。

会社の状況が変わっていたこともあり、自分だけが馴染めていないように感じることもありました。

それでも、

「慣れれば大丈夫」

「時間が解決するはず」

そう自分に言い聞かせながら、日々を過ごしていました。

結果的に、育休中から今に至るまで、この決断にたどり着くまでには3年ほどかかったことになります。

すぐに答えが出なかったのは、いろいろ考えるよりも日々やり過ごす方がラクだったから。

そう今は思っています。

「このまま続ける未来」が想像できなくなった

決意に近づいたきっかけは、とても些細なことでした。

ある時、職場での人との距離感に、ふと冷たさを感じた瞬間がありました。

それは直接的な言葉ではなく、態度や空気のようなもの。

それ自体が、決定打だったわけではありません。

ただ、その出来事は間違いなくきっかけになり、自分の中に積み重なっていた違和感が、一気に溢れ出てきたような気がしたのです。

ちょうどその頃、子どもの心も不安定な時が多く、朝が慌ただしくなり、遅刻が増えていた時期でもありました。

仕事と家庭のバランスがうまく取れていない自分に、少しずつ嫌気がさしていたのも事実です。

「同世代の同僚はみんなうまくやれているのに」

と比べてしまうことも。

数年先の暮らしを思い浮かべた時、

「きっと状況は大きく変わらないだろうな」

そんな気持ちが強くなっていきました。

今まで考えないようにしていたぶん、いざ向き合い始めるとあれもこれもと理由が出てきて止まらなくなったのです。

そのとき初めて、

「もう、いいかな」

という意識が、はっきりと自分の中に現れました。

それは、衝動というより、静かな納得に近いものでした。

仕事を辞める決断は逃げではない

最終的に背中を押してくれたのは、夫の何気ない一言でした。

「鬱になる前に辞めたほうがいいんじゃない?」

その言葉を聞いたとき、自分が思っている以上に、無理を重ねていたのかもしれないと気づきました。

仕事を辞めることは、逃げではなく、これ以上自分をすり減らさないための選択

夫の理解も得て、改めて気持ちを整理することができました。

自分らしさを押し殺してまで会社にしがみつく必要はない。

会社だけが人生の全てではない。

そう思えるようになったこと自体が、私にとっては大きな変化でした。

この決意を、今の気持ちのまま残しておきたくて

この決断が正解だったのかどうかは、正直まだわかりません。

それでも、迷いながら、考えながらここまでたどり着いた気持ちは、今の私にしか書けないものだと思いました。

退職を決意するまでのこと、意思を伝えた日のこと、そしてその後のことを、少しずつ書いていくつもりです。

次回は、退職の意思を伝えた日のことについて記事にする予定です。