個人事業主でも再就職手当はもらえるの?
条件を満たせば、個人事業主でも再就職手当を受けられる可能性があります。
私はブログ運営で個人事業主として開業し、実際に再就職手当の支給を受けました。
この記事では、ハローワークへの相談から開業届の提出、再就職手当の申請、追加書類の提出、支給までの流れを体験談として紹介します。
これから個人事業主として開業を考えている方や、再就職手当を申請する方の参考になればうれしいです。
最初は再就職するつもりで求職活動をしていた
長年悩んだ末の退職でしたが、決断から退職日までの期間は短く、ほとんど何も準備していない状態でした。
もちろん、最初は再就職するつもりで求職活動していました。

フルタイムは無理だな。
朝は9時以降の出勤じゃないと。
自宅から15分圏内がいいな。
今後のことを考えると、自然と条件は多くなります。
そんな中、ハローワークの説明会で配布された資料には、再就職手当に関する内容がありました。
家に帰って内容を確認していると、条件を満たせば個人事業主でも再就職手当の対象になる可能性があることに気づいたのです。
そこから「個人事業主」「起業」という選択肢を考え始めるようになりました。
「本当にもらえるのかな?」という思いから、再就職手当についてさらに詳しく調べてみることにしました。
可能な限り手当はもらいたいですが、リスクもあることを知りました。
なお、失業保険の受給開始までの流れや、実際の求職活動については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▶︎ 40代で退職|失業保険はいくらもらえる?受給までの流れを体験談で解説
ハローワークで相談したこと
再就職手当についてハローワークで相談したのは、退職から2ヶ月半後。
ブログでやっていく覚悟が決まり、開業日を具体的に考え始めたタイミングで相談しました。
「再就職手当の条件について確認したくて相談にきました。個人事業主になった場合、開業届で申請できますか?」
具体的にどんな計画かなどを聞かれる想定で、準備もしていました。
しかしハローワークでは、再就職手当の条件が書かれた用紙が提示され、書いてある内容を軽く説明する程度。
その場では、事業計画などの詳細は聞かれませんでした。
逆に、こちらから質問しないと詳しい説明はなかったので、ある程度調べてから相談に行ってよかったと思いました。
再就職手当を申請するために必要なものは、
①開業届の写し
②事業が1年を超えて継続して行われることを証明するもの
②には詳細がありました。
- 資格や技能の証明書・許可書・登録証・講習修了書等
- 店舗・事務所などの賃貸借契約書等
- 雇入通知書・労働者名簿
- 他の事業主との請負契約書・納品契約書等
開業届は出すつもりでしたが、問題は②のほうです。
私の事業内容である「ブログ運営」には資格は不要、自宅でできるので事務所の契約もありません。
誰かを雇うつもりもないし、どこかと契約する予定もない。
「ブログ運営」で個人事業主として働くのは無理があるのかな?
と、その場でフリーズしてしまったことを覚えています。
開業予定日の前日に、就職の報告をしに来てくださいとのことだったので、その日は不安を抱えたまま帰宅しました。
開業日までに準備したこと
開業日前日にハローワークへ
言われていたとおり、就職の報告のため開業日前日にハローワークに書類を提出しに行きました。
そこであらためて再就職手当について説明がありました。
前回とは違う人だったので、初めて聞くつもりで質問もしました。
事業はWeb関係であること、申請に必要な書類は何か。
すると丁寧に説明してくれて、サイトの画面スクリーンショットやASPの登録画面など、「事業を継続して行う予定であること」がわかる資料があればよいとのことでした。
少々困っている感じはありましたが、同様の実績がないわけではないそうで、少し安心したのを覚えています。
税務署で書類を入手
開業届の提出はWebのほか、私の地域では税務署の投函箱に提出することもできると説明されました。
ただ、私は気持ちの区切りをつけたかったことに加え、提出したことを証明する書類も受け取りたかったため、窓口提出を選びました。
開業届と青色申告承認申請書を、控えも含めて各2部受け取りました。
扶養について
失業保険を受給開始後は、夫の扶養から外れていたため、個人事業主になった場合はどうなるのか気になっていました。
しばらくは収入もないし、国保を払い続けるのも大変だなと。
夫が会社に確認すると、「収入(売上-経費)が130万を超えると扶養対象外」とのこと。
現時点でその収入は見込めないので、扶養手続きをお願いしました。
保育園への報告
退職してから3か月が経とうとしていたため、保育園から就労状況について確認がありました。
個人事業主として自宅で働く予定であることを伝えると、保育園でも提出が必要な書類があることを知りました。
私は開業してから相談すればいいと思っていましたが、実際には事前に準備が必要な書類もありました。
何事も早めに相談することが大切なんだと実感した出来事です。
保育園や扶養など、開業と同時に必要になる手続きもあります。
「開業してからでいい」と思わず、早めに確認しておくとスムーズです。
個人事業主という選択肢が現実になった
そして迎えた開業日当日。
税務署に持参するものは、
- 開業届(2部)
- 青色申告申請書(2部)
- マイナンバーカード
窓口提出では、名前・住所の記入、マイナンバーの確認がありました。
今は受領印などが省略されているため、「本日受理されたこと」を証明するための日付入りの紙を一枚もらいました。
この書類は、開業日を証明する書類として提出を求められることがあると説明を受けました。
手続き自体は驚くほどあっさり終わりました。
それでも私にとっては大きな節目で、自分の中では区切りがつき、同時に仕事に対する覚悟も生まれました。
再就職手当の申請
再就職手当の申請は、開業日翌日から1ヶ月以内。
事前に言われていたとおり、書類を準備して翌日ハローワークに向かいました。
私の場合、
- 開業届控えのコピー
- 再就職手当の申請書
- サイトのスクショ
- 各ASPの登録時のスクショ
などを印刷して提出しました。
無事受理されましたが、支給決定まで2ヶ月〜2ヶ月半かかると言われました。
正直「そんなに!?」と思いましたが、待つしかありません。
事業内容によって必要な書類は異なる可能性があるため、事前にハローワークへ確認すると安心です。
個人事業主でも再就職手当はもらえた|予想外の追加書類も
再就職手当の申請をしてから1ヶ月半が経った頃、ハロワから書類が郵送されてきました。
支給決定通知かな?と思いましたが、届いたのは「再就職手当の支給要件に係る調査協力について(依頼)」というもの。
事業を開始したことにより自立することができるかを認める判断材料として、開業からの売上が確認できる書類の写しなどの提出が求められました。
これは説明されていないことだったので、予想外の出来事に驚きました。
まだほとんど収入もないのに。
正直めんどうだな。
そんな本音もありましたが、支給につながる大切な書類だと思い、ひとつひとつ丁寧に準備しました。
提出から約10日後、何の通知もないまま指定口座へ振り込みがありました。
(数日後に支給決定の通知が届きました)
最後の失業保険の振り込みから約2ヶ月半。
本当に長く感じました。
生活費は減る一方で、「もし支給されなかったら夫に顔向けできない」と不安な日々を過ごしていたので、無事に支給されて、ようやく肩の荷が下りた気持ちでした。
開業後は売上や経費をこまめに記録しておくと安心です。
いつ何を提出することになっても、慌てず対応できます。
実際にやって感じたこと
長年会社員でいたため、やること全てが初めてのことばかり。
幸い、調べることが好きなのと、知識を増やす良い機会と思えたので、苦ではありませんでした。
とはいえ、手続きには期限や条件が多く、不安になることもありました。
今回思ったのは、ある程度自分で調べて理解していないと、公共機関の方はなかなか詳しく説明してくれないということです。
ある程度知識があるからこそ、「何を質問すればいいのか」が見えてくることもあります。
制度には条件や期限があるものも多いので、知らないまま過ぎてしまうのはもったいないと感じました。
私は最終的に個人事業主という働き方を選びましたが、状況は人それぞれ違います。
制度は変更されることもあるため、気になることは早めにハローワークへ相談してみてください。
同じような状況にある方の参考になればうれしいです。
※この記事は私が手続きを行った当時の体験をもとに書いています。制度は変更される場合があるため、最新情報はハローワークでご確認ください。
私が再就職ではなく、個人事業主という働き方を選んだ理由については、こちらの記事で詳しく書いています。